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一本の木が家になるまでの道のり

最終更新日:

【富士・富士宮・沼津・三島でリフォーム&リノベーション】

 

こんにちは。

エコフィールドの広報担当佐野です。

 

今日はエコフィールドにとって大事なもの【木材】についてのお話です。

コロナの影響により、

ウッドショック、木材不足が起こっていることはご存知でしょうか?

過去にブログで書いていますので、

良ければご覧ください。ブログを見る》

いきなりですが、問題です。

家を建てるためには、一体何本の木が必要になるでしょうか?

………。

正解は、

約90本です!

 

在来工法木造住宅の木材使用量調査によれば、

床面積1㎡あたり(合板を除く)木材使用量は0.19㎥です。

日本の家の延床面積の平均は126.8㎡(約38.4坪)ですので、

計算すると、

0.19×126.8㎡=24.092なので、

約24㎥の木材が使用されることになります。

ちなみに、

エコフィールドのモデルハウスNESTは延べ床面積が約143㎡(43.38坪)

なので、

約27㎥の木材が使用されることになります。

住宅に使用する木材は柱だけでなく、

梁や板材などいろいろあり、

使用する場所によって木材の大きさも変わってきます。

樹齢約50年の杉の木の平均の木の高さ22メートル、

胸の位置の直径が25センチメートルくらいとして、

木はほそい部分など使用できないところもありますので、

ぶどまりを60%として試算すると、

約90本の木が必要ということになります。

(参考:農林水産省

1件の家が建てられるのに90本の木が使われることが分かったところで、

次の問題です。

 

1本の木が育ち、家になるまでどれくらいの時間がかかるでしょうか?

…。…。

正解は、

50年~60年+1~2年。

 

まず、

1本の木が構造材として使えるようになるのは50年~60年かかります。

そして

切られた木は丸太のままでは使えないので、

製材機を使って製材にしていきます。

一本の丸太からどんな部材をとるか決めることを、「木取り」(きどり)と言います。

木の太さや曲がり方、乾燥の度合など、

状態を見極めながら、どんな板や角材を一本の丸太から効率よく取っていくかが大切です。

 

つづいて、

丸太から製材になった木は乾燥させなければなりません。

木はたくさん水分を含んでいるため、

乾燥が進むにつれて収縮による変形が起こります。

水分が多く含まれたままの状態で使ってしまうと、

家になってから乾燥が進むにつれてどんどんゆがみ、

家が壊れてしまう可能性もあります。

なので、乾燥がとても大事です。

昔は乾燥させるのに、3年かかったそうですが、

今では人工的に温度を上げて短期間で乾燥させる方法があり、

2~3日で乾燥できるそうです。

ただし、急速に乾燥させるため木材に負荷がかかり、

変色や内部割れの原因となるケースもあるので、

15~30日で乾燥させる低温除湿式という方法もあります。

 

木の乾燥が終わったら次はプレカットです。

プレカットとは、

木造住宅建築の際の木部工事において、

現場での施工前に工場などで原材料を切断したり接合部の加工を施しておくことをいいます。

昔は大工さんがそのまま現場で加工しており、

20日かかっていたようですが、

プレカットにすれば2時間で加工が終わります。

 

そして、

プレカットされた木材が現場に到着し、

やっと組み立てられます。

家が建つのに半年~1年がかかります。

 

昔の場合ですと、

木を山から切出して乾燥に3年、

材木に挽いてから加工まで1年、

建て方が終わってから十分に乾燥させ、狂わせてから、内装工事に入り、

完成まで1年から3年という、

自然のサイクルに沿った建物の造り方をしていたので、

300年、400年という耐久年数の古民家が現在も点在しているんですね。

50年60年の月日をかけて家ってできてるんですね。

家が目の前で建つのは

半年~1年でできてしまうので、

家に使われる木一本一本の大切さや森の大切さが感じられないかもしれません。

ですが、

木が木材になるまでにどれだけの人達が時間をかけて大事につくってきたのか

を知ることで、

より家に愛着がわき、少しでも永く住み繋いでいこうという思いが沸き上がると思います。

 

なので、

木造で建てた家は大事にしてくださいね。

 

古いから、汚いからというだけですぐに壊してはもったいない。

こういう時はリノベーションが活きます。

柱や梁、基礎を残して次の代へ引き継ぐことで、

100年200年と住み継いでいくことができます。

リノベーションにご興味ある方は、

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