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家を建てる時に必要な収納の広さってどのくらい?

最終更新日:

【富士・富士宮・沼津・三島でリフォーム&リノベーション】

こんにちは。

エコフィールドの広報担当佐野です。

今日は家づくりをして失敗した!と多く声が上がる

家の収納の広さ、数についてお話しようと思います。

過去にブログでも書きましたが、より深く掘り下げてみようと思います。

 

収納の大きさをお話する前に、

建築用語「建坪」「建築面積」「建ぺい率」をおさえておきましょう。

「建坪」(たてつぼ)とは、

建物を真上から見たときの面積(水平投影面積)である

「建築面積」を坪数に換算したものを指します。

1坪は約3.30578平方メートル、

1平方メートルは約0.3025坪です。

1坪の大きさは2畳分ともいわれますが、

畳の大きさは地方によって違い、2畳がちょうど1坪となるのは中京間です。

分かりやすく言い換えると、

家の大きさは畳何個分の大きさかな?ということですね。

 

建坪の出し方の計算式は、

【建築面積(㎡) × 0.3025 = 建坪】

です。

なので、例えば、

50㎡の建坪はいくらか知りたい場合は、

50㎡×0.3025=15.125

という計算ができ、50㎡の建坪は約15坪だということが分かります。

畳2枚分が1坪なので、畳30枚分の大きさになります。

 

家の大きさは「建坪」でよく表されるので、よく覚えておきましょう。

続きまして、「建築面積」です。

建築面積とは、建物の柱または外壁の中心線で囲まれた部分で、

建物を真上から見た時の水平投影面積のことです。

ここで注目したいのが、建物を”真上から”見たときの面積のことですので、

一般的な形の住宅なら1階部分の面積と同じになりますが、

2階が1階よりも大きい場合は、2階の面積になります。

「建築面積」いつどんな場面で出てくるのかというと、

「建ぺい率」を出すときに必要になります。

 

「建ぺい率」とは、敷地面積に対する建築面積(建物の外壁の中心線で囲まれた水平投影面積)の限度割合のことで、

建物の建つ土地にかかる用途地域によって30%~80%の間で決められています。

建ぺい率の出し方は、

建ぺい率=建築面積÷敷地面積×100

です。

土地を購入して建物を建てる場合、

「建ぺい率」と「容積率」によって建物の最大サイズはあらかじめ決められているので、

自分の好きなように建てられるわけではありません。

建ぺい率が設定されている理由として、

〇防火対策のため(密集していると非難できないから、飛び火して火災が広がるのを防ぐため)

〇風通しや日当たりをよくするため

〇景観の良さを保つため

このような理由からどの地域にも「建ぺい率」が設定されています。

 

しっかりと覚えておきましょう!

さて、続きまして、収納の大きさについてです。

家を建てる時

「どのくらいの広さの部屋がいくつあれば足りるんだろう…」

「家族〇人で収納はどのくらい必要なんだろう…」

と疑問に思いますよね。

 

結論から申し上げますと、

戸建てで12〜15%マンションで8%以上という数字が一つの目安と言われています。

例えば、

30坪の建物であれば、3.9坪が収納であれば十分と言われるそうです。

だいたい約4坪となると、畳8畳分。

畳8畳の中で、掃除用具や季節の服、冷暖房器具や食料などを納めることができるでしょうか…?

収納率13%は一般的な数値のため、

自分に合った収納量を考えることが大切です!

 

また、

同じ4坪だとしても、

ウォークインクローゼットの4坪は歩いて入る通路部分に

物が置けないので収納としては効率が良くなかったり、

ウォークスルー(通過型)の4坪収納は、

最近人気がありますが、

通路部分+出入口が2つ必要でそこにはモノが置けませんので、

収納の効率としてはあまりよくありません。

 

さらに、

歩いて入らない収納でも奥行きが深過ぎたり、浅すぎる収納も効率は悪いです。

階段下収納で、一番奥が使いにくいなどが分かりやすいでしょう。

 

家の中で収納の広さをどれくらいとるべきなのか考える時は、

具体的にどんなものをどうしまうか考えて、

欲しい収納をイメージするのが重要です。

 

では、

各空間、部屋ごとに必要な収納量について考えていきます。

まずは【玄関】です。

玄関に置くものとしては、

・靴(靴磨きや靴ベラなども)

・傘やカッパなどの雨具

・子供の外遊び用具

・ガーデニング用品

・アウトドア用品(BBQ用品やミニプールなど)

・洗車用品

・趣味のもの(ゴルフ、釣り、スノーボードなど)

・玄関の掃除道具(ブラシ、ホウキなど)

このようなものがあげられます。

中には外に置いてある物置に収納しているという方もいるかと思います。

玄関スペースの標準的な広さは「3畳(5.47㎡)程度」と言われていますが、

玄関に収納するものの大きさや収納するものの数に合わせて

広さを決めましょう。

畳4畳分あったら玄関に十分な土間スペースがつくれるのではないかと思います。

続いて【キッチン】の収納です。

キッチンで収納するものは、

・日常的に使う食器や調理器具

・たまに使う食器や調理器具(ホットプレートや土鍋など)

・日常的に使う食材

・買い溜めしている食材や洗剤等

・ゴミ

があげられます。

キッチンは収納がたくさんついたカップボードやシステムキッチンで済んでしまうかと思います。

食材をしっかりと貯めておきたいとか、料理好きで使う道具をたくさん持っているなどという方は、

キッチンにパントリーを付けるといいでしょう。

パントリーは0.25帖程度の扉付き収納で十分な人もいれば、

2帖くらいのウォークインタイプにする方もいます。

自分の食材の買い溜めの量を考えて適量の収納を作りましょう。

続いて、【洗面所】の収納です。

洗面所で収納するものは、

・タオル

・下着類

・日常的に使う洗剤など

・洗剤などの買い溜め

・洗濯用品(カゴ・ハンガーなど)

・スキンケア・コンタクト用品

・ドライヤー、アイロンなどのヘア用品

これらがあげられます。

キッチンと同じく、洗面台に収納が付いているので、

そこに収まる場合もありますが、

女性は特にいろんな大きさのコスメが多くあると思うので、

足りないと思います。

そんな時は、0.25帖くらいの収納に可動棚をつけたり、

洗面台とセットになった収納を付けたりするといいかと思います。

続いて、【主寝室】の収納です。

収納するものは、

・洋服

・鞄

・季節の布団

くらいでしょう。

家族全員分の服をしまうファミリークローゼットを採用する場合は、

主寝室に収納をつけない方もいます。

洋服の多さなどによって、適切なウォークインクローゼットの広さは違いますが、

一般的な夫婦2人分の洋服の量であれば、3帖で収納できるそうです。

洋服が多い夫婦や予備の布団などを入れたい方は、

3.5~4帖の広さで検討してみるといいでしょう。

続いて、【子ども部屋】の収納です。

ファミリークローゼットがある家は、

子ども部屋に収納をつける必要はないかもしれませんが、

おもちゃや子どもの学習道具などを収納するための少しのスペースはあったほうがいいのかもしれません。

0.5~1帖程度の大きさがあれば十分だと言われています。

 

最後にその他の収納は、

・掃除用具(掃除機…)

・季節の飾り(クリスマスツリー…)

・日用品(除湿器、ストーブ、アイロン台、アイロン…)

などを収納する場所が必要です。

どこからでもアクセスしやすい廊下に収納があったりすると、

とても使いやすいです。

少し長くなりましたが、

家で必要な収納の大きさ、だいたいお分かりいただけましたか?

収納があればあるほど、便利ではありますが、

その分物も増えていき、窮屈な生活になってしまい兼ねません。

自分たちに合った大きさの収納と、物の数、大きさをよく把握したうえで、

家の間取りや大きさを決めましょう。

 

この年末年始で大掃除してものが減って

だいぶ部屋が広く感じるようになった人もいるかと思います。

でもいずれまたものが増えてパンパンになってしまいます。

日々の積み重ねが生活に余裕とゆとりを生み出しますので、

せっかくいい家を建てたのに、狭い家だとならないよう、

丁寧な生活を意識しながら暮らしてみるといいかもしれませんね。

 

以上、家の収納についてのお話でした!

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